桂平治関連新聞記事
大分合同新聞 1998年6月27日夕刊 「東京ドリーム」欄
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桂 平治さん（３１）落語家 笑いの道、こつこつと
不況風の中、中学生でなくても「切れそー」なきょうこのごろですが、この人の周囲は笑いに包まれている。来年五月には、真打ちに昇進することが決まった。
中学三年の春休み、故郷の院内町であった大分合同新聞主催の寄席に出演するために来県した、桂文治師匠に「今すぐにでも入門を！」とロングシュート。
あいにくゴールは決められなかったが、高校卒業を条件に入門許可。「そのうちあきらめる」との読みだったようだ。しかし、この期待（？）を見事、裏切って1986（昭和61）年春、卒業と同時に入門を果たした。
本名・岡方靖治から二文字をとって、前座名は「桂がた治」。90年には二つ目となり、二代目「平治」の名を継いだ。
厳しい師匠の下、最後の内弟子として五年間の修業。入門の時、別れの時に見た母親の涙が大きな支えになった。
上野の広小路亭などで年四回の独演会。芸術協会の落語家とも二人会を共催するなど、練習熱心。川野哲也院内町長が地元後援会長。
「性格的に派手なことができないんです。酒が絡んだもの。こっけい話が好きなので、生涯、こつこつやっていきたい」という。
（東京支社）
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